いじめ加害者の扱い「出席停止を」中学教員46%
3面記事名古屋大准教授ら調査
名古屋大学の内田良准教授らが行ったインターネットモニター調査で、中学校教員の45・8%がいじめの加害者を出席停止にするべきだと考えていることが分かった。文科省の集計によると、公立中学校の場合、いじめを理由とした出席停止は昨年度、1件にとどまっている。
この調査は8月中旬に実施。小学校教員、小学生の保護者、中学校教員、中学生の保護者、中学生それぞれ約400人から回答を得た。いじめなどについて、5者それぞれがどのように考えているか、明らかにすることが狙い。
加害者を出席停止にすべきか尋ねたところ、「とてもそう思う」または「どちらかといえば思う」と答えた割合は、少ない順に
・小学校教員は33・7%
・中学校教員は45・8%
・中学生は52・7%
・小学生の保護者は60・7%
・中学生の保護者は65・8%
―という結果となった。
回答した教員のうち75人は管理職を務めていた。このうち、38・7%は出席停止にすべきと考えていた。