日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

コロナワクチン「すぐに受けたい」児童55%

1面記事

関連団体・組織

国立成育医療研究センター調査

 5~11歳への接種が議論されている新型コロナワクチンについて、小学生の考えが分かれることが国立成育医療研究センターの調査で分かった。「すぐに受けたい」と答えた児童は約半数だった。一方、保護者は約7割が児童の接種を希望した。
 同センターは9月中旬から下旬にかけて、今夏の新型コロナウイルス「第5波」を受けて緊急アンケートを実施。小学1年生から高校3年生の1271人、0歳から高校3年生の保護者5807人が回答した。
 コロナワクチンについて答えた小学生872人のうち、「すぐに受けたい」と考えている児童は全体で55%を占めた。1~3年生では50%、4~6年生では60%だった。
 受けたい理由には、「友達ともっと遊べるかもしれない」(小2女児)、「家族と友達にうつしたくない」(小3男児)、「ワクチンを打たないと、そのことでいじられそうだから」(小5女児)などが寄せられた。
 「受けたくない」と答えたのは、1~3年は42%、4~6年は33%だった。「異物が入っているニュースを見てこわい」(小3女児)、「打ったら気が緩む気がするから」(小5女児)などの理由が挙がった。
 接種対象が拡大された場合、保護者では、1~3年の71%、4~6年の76%が「すぐに受けさせたい」と答えた。「受けさせたくない」はそれぞれ23%、20%だった。
 受けさせたい理由には「基礎疾患があるので重症化などが心配」や「祖父母に会わせたいから」、受けさせたくない理由には「基礎疾患やアレルギーがあるので安全性が分からない」などがあった。

関連団体・組織

連載