小児がん経験の高校生に返還不要の奨学金
1面記事アフラック、来年度分募集
アフラック生命保険は1日から、小児がんを経験したり親をがんで亡くしたりした高校生を対象に、奨学金制度の来年度新規奨学生170人を募集している。応募は郵送のみで受け付ける。締め切りは来年2月末日(消印有効)。返還は不要で、他の奨学金制度と併用できる。
小児がん経験者奨学金は、18歳未満で小児がんを発症した生徒が対象。がん遺児奨学金は、主な生計維持者をがんで失い、直近の学習成績が評定平均値3・5(5段階評価)以上の生徒や、特定の分野で全国大会出場など優れた実績のある生徒に支給する。
いずれも来年4月時点で高校などに在学予定で、経済的理由により援助を必要とする場合を応募資格とする。それぞれ30人、140人を募集する。
高校などを卒業するまで月額2万円(年額24万円)を、原則として7月、11月、3月に4カ月分をまとめて給付する。
この奨学金制度は、保護者などの生計維持者をがんで亡くし、経済的理由から修学の機会が狭められている高校生への支援を目的に、平成7年から同社の販売代理店組織と共同で設立。平成26年からは小児がんを経験した高校生にも広げた。本年度までの累計奨学生数は3千人を超えている。
応募書類は同社ウェブサイトでダウンロードできる。電話による資料請求は(公財)がんの子どもを守る会(Tel03・5825・6311)へ。