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受験生の約半数、コロナで勉強・生活に支障

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全国大学生協連調査

 全国大学生活協同組合連合会が5月から高校3年生を対象に受験についてアンケートを行ったところ、47%が新型コロナウイルス感染症の流行で受験勉強や生活に影響を受けたことが分かった。オンライン授業で学んだ内容は理解が浅いといった指摘をはじめ、学校や家庭以外での勉強がしにくくなった、部活動やイベントなど息抜きがしにくくなったといった声が多く寄せられた。
 同連合会は受験体験記や大学生活を紹介するウェブサイトを設けており、その中で調査を実施。5月1日から10月31日までの期間で、170人の受験生から回答を得た。
 3日公表分の集計結果によると、新型コロナウイルス感染症の流行で、受験勉強や生活に影響があった受験生は47%。約半数の受験生が影響を受けていた。
 その内容を自由記述で尋ねた。「オープンキャンパスなどで県外の大学に行けない」「学校の自習室や図書館で勉強できない」「学校行事や部活動が中止になりリフレッシュができない」など、外出制限の影響を多く受けていた。
 「学校や塾がオンライン授業だと理解が進まない」「学校に行かないと生活リズムが崩れる」といった、休業による影響も見られた。
 一方で「外出できない分、勉強時間が増えた」「登校時間が遅くなり、登校前に勉強できるようになった」など、勉強時間が増えたという声もあった。
 そのような状況ではあるが、勉強時間は確保していた。現在の平均の勉強時間を1時間刻みで挙げてもらうと、「4時間」が最も多く18%。半数以上の生徒が3時間は勉強しているとの結果になった。
 勉強場所を尋ねた結果では、「自宅」が50%、「塾」が30%、「学校」が16%だった。図書館やカフェで勉強する受験生も一定数いることが分かった。
 この調査では他にも、分からない問題への対処法やリフレッシュの方法、休み時間の過ごし方などを調査した。詳細は同連合会のホームページから確認できる。

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