ローズ姫と黄金のめがね
14面記事ロウリー・ムーア 文
ナタリー・オーウェン 絵
中井 はるの 訳
著者は英国に住む「ディズニープリンセス」が大好きな11歳の少女。創作のきっかけは、「めがねをかけたわたしは、プリンセスのように美しくないのかも」と感じていた自身の経験で、9歳の時にディズニーCEOに「めがねのプリンセスを作ってほしい」と手紙を書いたこともある。
物語の主人公は眼鏡にコンプレックスを抱くローズというプリンセス。誕生日に眼鏡をプレゼントされたが「めがねなんてかけていたら本物のプリンセスになれない」と落ち込んでしまう。
ある時、ローズに一通の手紙が届く。手紙には、手掛かりに従って旅をすれば悩みは解決すると書かれていた。冒険の先に待ち受けるのは―。
眼鏡をコンプレックスに思う子どもたちに勇気を与える一冊。
(1980円 早川書房)
(Tel03・3252・3111)