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支援学校教職課程にコアカリキュラム 自立活動など検討

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文部科学省

文科省

 文科省は特別支援教育を担う教員の専門性向上を図るため、特別支援学校教諭免許状の教職課程を見直す検討を始めた。自立活動や重複障害児の教育課程に関する内容を明記し、最低限身に付けるべき内容を示したコアカリキュラムを策定する。
 特別支援学校在籍者や通級指導を受ける児童・生徒の増加などを背景に、中央教育審議会が特別支援教育を担う教員の専門性向上を求めていた。小中高の各科目で作られているコアカリキュラムを特別支援教育に関する科目でも設け、教職課程の質の確保を目指す。
 コアカリキュラムには、学習指導要領に書かれている自立活動や知的障害のある子どものための教科指導、重複障害に関する教育課程や発達障害を位置付ける予定。文科省の免許法施行規則では、これまで学習内容を大枠でのみ示していた。
 同省は10月25日に検討会議の初会合を開いた。年度内に素案を示し、早ければ令和6年度の教職課程から反映させる考えだ。

文部科学省

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