「3年で離職」は減少 新卒就職者を調査
2面記事厚労省
新卒で就職した人のうち、3年間で離職した人の割合が昨年度は低下したことが厚労省の調査で分かった。10月22日の発表によると、令和2年度の離職率を調べた結果、高卒で就職した人の割合は36.9%で前年度よりも2.6ポイント少なかった。過去3年間は39.3%、39.2%、39.5%(前回調査)と横ばい傾向にあった。大卒も似た傾向にあり、低下した。
今回の調査は平成30年3月に卒業した人が対象。大卒者の3年以内離職率は令和2年度の集計で前年度より1.6ポイント少ない31.2%だった。
高卒者の産業別離職率は高い順に宿泊業・飲食サービス業が3.1ポイント減の
61.1%、生活関連サービス業・娯楽業が2.8ポイント減の56.9%、教育・学習支援業が5.7ポイント減の50.1%、小売業が1.7ポイント減の47.8%となった。離職率が低かった電気・ガス・熱供給・水道業は2.8ポイント減の
9.2%だった。
高卒者が3年以内に離職する割合は長期的には低くなる傾向にあり、平成12年3月卒の人の場合は5割を超えていた。