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認知・言語機能の訓練 障害者雇用支援企業と連携

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埼玉・所沢市の放課後等デイサービス

 埼玉県所沢市にある放課後等デイサービス「Lino」で、障害者雇用支援サービスを手掛ける「スタートライン」(東京・三鷹市)と連携し、中学生や高校生の学習支援を行っている。自閉症を含め、障害児者の認知能力や言語機能を高めるために有効とされる「関係フレーム理論」に基づいた訓練ソフト「MMST」を活用する。
 10月5日には、市内の中学校で特別支援学級に在籍する生徒2人がパソコンを使って学んだ。接続語やカタカナの単語をテーマに、同じ意味を表す言葉を選ぶ課題に取り組んでいた。画面上で解答を選択し、正解すると画面に大きな赤い丸、間違えれば「再試行する」の文字が表示される。
 LinoはNPO法人「えがおのたね」が運営する。平日の放課後や学校休業日に約10人の生徒を受け入れ、余暇支援や個別トレーニングを実施している。スタートラインとは平成29年から連携する。
 えがおのたね代表理事の櫻場敬子さんは「文字や形の見え方、捉え方は子どもによって違いや特徴がある。一人一人に合った方法や進度で支援していきたい」と話す。スタートライン主幹主任研究員の刎田文記さんは「子どもたちは少し難しい課題に意欲的に取り組むことが分かってきた。関係フレームの訓練は学習の準備として活用できる」と考える。
 同社はオリジナル訓練ツール「Enable360」を開発中。オンライン上で不快な感情を受け入れるエクササイズや健康管理を行える機能などを搭載する。今後、特別支援教育での展開も目指している。

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