悩めるアルコールランプくんと理科準備室の実験器具たち
14面記事うえたに夫婦 絵・文
本書は、絵本「ビーカーくんとそのなかまたち」のシリーズ第2弾。「実験器具の今と昔」「古いものの良さの発見」がテーマだ。
主人公は、最近使われなくなってきたことに悩むアルコールランプくんとフタくん。放課後の理科室では、実験器具たちが明日の実験の練習をしている。その様子をうらやましそうに眺めていると、実験用ガスコンロから「先輩の出番はない」と言われる。使われなくなった器具は、<開かずの棚>と呼ばれる理科準備室に行くことになると聞き、心配になる主人公。中をのぞくと、使われなくなった器具たちから、温かい言葉が寄せられる。
理科室に戻るとガスコンロのせいで、小さな火事が各所で発生。主人公は周囲の器具と消火活動に当たる。(小学校低学年から)
(1650円 仮説社 Tel03・6902・2121)