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共通テスト「情報」試験時間60分 浪人生向けに代替問題も

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 新学習指導要領に基づいて出題する大学入学共通テストで一つの教科として新たに出題する「情報」の試験時間は60分とすることが9月29日、文科省が公表した資料で分かった。国語は80分から90分へと伸ばす。教科の「情報」は、学習指導要領の改訂により、プログラミングを含む新科目が必修となる。旧課程で学んだ受験生向けに、現行学習指導要領に基づく代替問題を出すことも明らかにした。
 新学習指導要領に基づく大学入学共通テストは現在の中学校3年生が受けることになる。来年4月の高校進学後、新たに必修となる「情報I」を履修する。この学年が初めて受ける大学入学共通テストでは、試験時間が60分間の「情報」を出題教科に加える。「情報I」が出題範囲となる。
 「情報」の成績を合否判定に加えるかどうかは各大学が判断する。文科省は29日付の通知で、遅くとも2年前までに、受験方法を公表するよう求めた。同時に、「可能な限り、早期に検討し、予告・公表する」ことを要請した。
 この年に大学入学共通テストを受ける既卒者(浪人生)に対しては、経過措置として、現行学習指導要領で必修としている学習内容を出題範囲とする代替問題を出す。「情報」の中に科目を設けるか、選択問題を出題するか、今後、検討する。

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