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社会科の「見方・考え方」鍛えるワーク集を刊行

8面記事

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明治図書

 明治図書はこのほど、「100万人が解きたい! 見方・考え方を鍛える中学公民ワーク」(河原和之著、写真)を刊行した。授業を通して生徒の「社会的な見方・考え方」を伸ばそうと、「地理」「歴史」も同シリーズで発売している。
 本書は7章構成で、1章は主体的・対話的で深い学びの授業の導入で使えるネタを紹介。2章で具体的な授業の進め方を解説している。
 例えば、新型コロナウイルスの感染拡大による不況を考える授業。コロナ禍によって影響を受けた業種を生徒同士で話し合ったり、新聞記事からさまざまな企業の動きを読み取ったりして、社会の状況を把握するところから始める。その後、過去に起こった世界恐慌や戦後不況などを例に挙げ、コロナ禍での不況の原因が需要と供給のどちらにあるのか、探っていく流れをつくった。
 3章以降は、現代社会や憲法など、それぞれのテーマに沿った授業内容とワークシートを具体的に提示。授業の狙い、教科書のキーワード、授業の流れ(ワークシートの解答例)、主体的・対話的で深い学びのポイントなどを紹介している。
 河原氏は、これからの社会科教育で生徒に伝えたいことに「自分が当事者として自覚すること」「人を思いやること」「結末を想像すること・行動すること」を挙げ、生徒の身近な題材から課題の解決方法を考える大切さを指摘した。
 各書B5判、152ページ。定価2420円。
 問い合わせ=Tel03・5907・6668

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