親が離婚した子どもには、どのような生活実態があり、どのような思いを抱いているのか。日本加除出版が７月に刊行した「未成年期に父母の離婚を経験した子どもの養育に関する全国実態調査とその分析」＝写真＝で概要が見えてくる。
　本書では、未成年期に父母の離婚・別居を経験した２０～３０代の人を対象とした調査の結果から、実態を明らかにした。父母の離婚・別居によって、不登校になったり、いじめなどの被害に遭ったりした人の割合は１６・０％に上る。経済的苦労があったとした割合は４５・９％、習い事、塾などへの影響は２８・２％が受けていた。
　こうした影響を受けていなかった人も少なくないが、学校や地域社会で、親が離婚した子どもを見守り、育む上で知っておきたいことが分かる一冊。３３００円。