「授業時数」の特例校、募集始まる
1面記事 文科省がカリキュラム・マネジメントに関する学校の裁量を拡大するために新設する「授業時数特例校」の募集を始めた。
学年ごとに定めている各教科等の授業時数について、1割を上限に標準授業時数を下回ることを認め、その分を別の教科等に上乗せできるようにする制度で、来年度から開始する。小・中学校を対象に、年末まで申請を受け付けている。
7月30日付で教育委員会などに通知を出した。
特例校には、全ての教科等で授業時数の上乗せを可能にする。一方、年間の標準授業時数が35単位時間以下の教科等や「総合的な学習の時間」は認めない。「総合的な学習の時間」は、もともと学校の裁量で計画する部分が大きいことから対象外にした。
・学習指導要領の内容事項が適切に扱われている
・年間の総授業時数が確保されていること
―などを申請の要件にしている。申請は公立の小・中学校の場合、設置する教育委員会が行う。
特例校には、保護者や地域に対して特別の教育課程を編成していることを明確にするため、事前の説明や学校ホームページでの公表を求めている。