「いじめ」「不登校」を先に 目次の掲載順で変更案 生徒指導提要の改訂で
3面記事文科省
文科省の生徒指導提要の改訂について議論している協力者会議は7月30日、改訂後の目次について検討を行った。文科省事務局が改訂案を示した。個別対応の項目の掲載順の変更や、教育相談の項の削除を提案した。
いじめや不登校などの個別対応についても、個別に章立てすることを提案。現行では第6章にまとめられている。
掲載順の変更も提案した。現在は「喫煙、飲酒、薬物乱用」「少年非行」「暴力行為」といった項目が「いじめ」「不登校」より先に掲載されている。「いじめ」「不登校」を先に掲載し、「暴力行為」「少年非行」を後ろに回す。この変更について事務局は「平成から令和になって問題になりがちな内容も変わってくる。現場の教員が分かりやすい掲載順にしたい」と話した。
文科省の「教育相談」の章を削除する案について、委員からは「教育相談と生徒指導が一体となって行われるのは良いことだが、これらは別のものだ」など、存続を求める意見が複数聞かれた。