減り続ければいなくなる!? 日本サンショウウオ探検記
19面記事関 慎太郎 写真・文
著者の職業は自然写真家。前作は「減っているってほんと!? 日本カエル探検記」。
本作では日本のサンショウウオ45種全てのすみかを探検し、写真に記録。その旅の途中、水辺や森の開発、外来生物の侵入などで数が減っていると知る。
扱う内容は、各地のサンショウウオの特徴や生態、種の境界があること、育ちやすい環境など。サンショウウオの存在を、「日本の豊かな水環境のシンボル」と指摘する。
最後の項目は「ぼくたちにできること」。著者は森林や水場の環境を守る必要性を説く。言葉よりも、45種それぞれの「顔の表情」から伝わるものがあり、さすが写真家だと感心させられた。(小学校低学年から)
(1870円 少年写真新聞社 Tel03・3264・2624)