国会論議、学校にどう影響?文科相がオンライン授業
2面記事山梨大附属小
文科省は、公式YouTubeチャンネルで小学校社会科用動画「国会ってどんなところ?」を公開したのに合わせ、15日、萩生田光一文科相を特別講師として山梨大学教育学部附属小学校とオンライン授業を行った。96人の6年生が参加。動画を視聴後、子どもたちが萩生田氏に疑問をぶつけた。
「学校関連のことで、国会の話し合いで決まって変わったことにはどんなものがありますか」という児童の質問に萩生田氏は、公立小学校の35人学級化とともに1人1台の情報端末整備を挙げ、「これを活用することで今までとは違った授業のやり方で、みんなの理解を深めていただきたい。今日こうして皆さんの附属小学校とつないで授業ができるのも、ICTを使った新しい教育の第一歩だと思います」と答えた。
別の児童は、「国会で決めるまでには、どのくらい時間がかかるのですか」と質問。萩生田氏は、「端末を子どもたちに用意することで、SNSで悪い世界に引きずられてしまうんじゃないか、うちに持って帰ってゲームばかりやるんじゃないかと、心配の意見を言う人もいて、話し合いの時間は一定程度必要だったが、最終的に全ての国会議員が賛成をしてくれてスピードは速かった」などと答えた。
また、「複雑な法律や外国との約束事を決める条約などは、所属する政党によって考え方が違うので、すごく時間がかかる」とも加えた。
動画「国会ってどんなところ?」は全9分で、国会の役割や議決方法について萩生田文科相が説明している。