子どもの6割超に「隠れ熱中症」の経験 民間調査
3面記事 熱中症の自覚がないまま、暑さにより吐き気や目まい、ふらつきなどを経験する「隠れ熱中症」について、日本コカ・コーラが小学校1年生から高校3年生までの子どもを持つ保護者を対象として調べたところ、子どもの65・7%がそうした症状を経験していたことが分かった。
調査は今年4月に2日間、小学校1年生~高校3年生の保護者を対象に行い、インターネットで516人から回答を得た。子どもの熱中症に関する実態を聞いた。
隠れ熱中症が起きた場所を複数回答で聞くと、「運動場や校庭」が36・0%、「自宅」が26・8%、「校舎内」が18・3%と続いた。
熱中症対策として行っていることでは「定期的な水分摂取」が65・9%、「夏は冷房を付ける」が65・7%と上位を占めた。「授業や部活の合間に水分補給」は4割程だった。厚労省は、一日の水分摂取量の目安は飲み水だけでも2・0リットルとしているが、子どもの摂取量は1・5リットルを下回った。
水分摂取量の認知については、保護者の69・4%が「知らない」と回答。「知っている」は23・8%と低かった。「わからない」は6・8%だった。
熱中症と水分補給についてふじみの救急病院(埼玉・三芳町)の鹿野晃院長は、マスクを着用していると口の渇きがあまり感じられないが、小まめに水分を補給するよう呼び掛けている。