学事出版

　学事出版はこのほど、「Q＆Aで学ぶ　中学校国語新学習指導要領」（杉本直美・文科省教科調査官監修、写真）を刊行した。新学習指導要領に関して学校現場から寄せられた疑問に答えている。
　本書ではプロローグとして、新学習指導要領の改訂のポイントと内容を説明。全国の教員らから受けた質問を基にした３４の項目を、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「指導計画と内容の取扱い」に分け、Q＆Aの形式でまとめている。
　例えば、「情報の扱い方に関する事項が新設されました。その経緯と内容について教えてください」という問いに対しては、新学習指導要領解説に記載されている「国語科の改訂の趣旨及び要点」の５点を示し、情報の扱い方に関する事項の新設は、この中の「学習内容の改善・充実」に関わるものと解説。情報同士の整理や発信したい情報の表現方法を検討する力が求められているとして、論理的な思考力の育成を目指す指導を行うよう示している。
　巻末には資料として、小・中学校国語科の「教科の目標、各学年の目標及び内容の系統表」、学習指導案例を掲載している。
　Ａ５判、１３６ページ。定価１８７０円。
　問い合わせ＝Tel０３・３２５５・５４７１