日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

免許更新制の代替として自律的研究促す環境整備求める要望書

1面記事

関連団体・組織

教師教育学会

 日本教師教育学会(会長=浜田博文・筑波大学教授)は14日、「教員免許更新制度には当初から多くの問題があり、その廃止が検討されていることはよいこと」などとする要望書をまとめ、中央教育審議会の一部委員と文科省の担当者に送った。中教審は今年3月の諮問に応じて教員免許更新制度の今後などについて審議している。この意見書では、代替制度を検討する際に、自律的な研究活動を促す環境整備が必要などとしている。
 教員や学校が主体的に学べる環境としては、1日に担当すべき授業時間数に上限を設けることなどを挙げた。
 免許更新制度以外の論点に関しても意見を掲げた。文科省は諮問に当たり、「質の高い教職員集団を実現するため、学校以外で勤務してきた経歴や専門的な知識・技能を有する者に対する教員免許」について検討を求めた。
 要望書では、「教員免許状の取得要件を緩和する改革は教職に対する社会的評価をさらに低下させ、優秀な志願者層を遠ざける危険性をはらむ」などと指摘した。

関連団体・組織

連載