筑豊・田川の炭鉱記録画家、山本作兵衛展が開催
九州版美術館外観
福岡県・田川市美術館
6月27日まで
炭鉱の記録画家として著名な山本作兵衛(1892~1984)の企画展「作兵衛さんと生きている」が田川市美術館で開催されている。今回の企画展は作兵衛の炭鉱記録画等がユネスコの「世界の記憶」に登録されて10年になったのを機に、田川市石炭・歴史博物館と田川市立図書館と連携して10周年記念展として実現した。
作兵衛は子どものころから炭鉱で両親の仕事を手伝い、14歳のときに炭鉱員として働き始めた。その後、仕事をしながら日々の記録を残しているが、60歳を過ぎてから、「子や孫にヤマ(炭坑)の生活や人情を残したい」という想いのもとに生涯1000点以上の炭坑の絵を描いた。
今回、同館では炭坑記録画や関連資料を展示するとともに黒田征太郎氏(イラストレーター、グラフィックデザイナー)などの作兵衛の記録画や生き方に魅せられ共鳴した作家たちの作品も展示されている。
【展覧会概要】
・名称
山本作兵衛コレクション ユネスコ「世界の記憶」登録十周年記念展―作兵衛さんと生きている―
・主催
田川市美術館
・会期
令和3年5月18日(火)~6月27日(日)
・会場
田川市美術館
〒825-0016 福岡県田川市新町11―56
Tel0947―42―6161
・開館時間
9:30~17:30(最終日は16:30)※入館は30分前まで
・観覧料
一般400(300)円、高大生100(50)円、中学生以下は無料
※田川市在住の方は、身分証明書の提示により( )内の料金で入館が可能
※毎週土曜日は高校生以下無料/身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方及びその介助者1名は無料。
炭坑内の様子。余白に説明文を書き加えている
仕事の道具も入念に記録している
鉱山会社同士のケンカの様子
混浴だった共同浴場の様子
黒田征太郎氏の作品