PC1人1台の学びで参考事例の書籍を刊行
7面記事ぎょうせい
(株)ぎょうせいはこのほど、「GIGAスクール時代の学びを拓く! PC1人1台授業スタートブック」=写真=を刊行した。編著者は中川一史・放送大学教授、赤堀侃司・一般社団法人ICT CONNECT21会長。本書は「理論編」「事例編」「研修編」の3部構成になっている。GIGAスクール構想により、子ども1人1台の端末環境と学校の高速通信ネットワーク環境の整備が加速。それぞれの自治体や学校の実態などに合わせ、参考にできるような事例が多く紹介されている。
「理論編」では、まずGIGAスクールの背景にある考え方や状況などについて整理。「事例編」では、「授業づくり」「学校づくり」「自治体の取り組み」に分けて全18事例を紹介している。「研修編」では、これまでの学習観を変えることの必要性などに触れながら導入研修などを扱っている。
1人1台端末に関して「文房具のような扱い」といわれる。しかし、ICTの活用に苦手意識のある教員にとっては簡単とは言い難い部分もある。やはり「効果的な活用」を追究しながらステップアップを図っていくことが現実的。GIGAスクールを一つのきっかけに、多くの事例を参考にしながら新たな学びの姿の在り方を学ぶことができる一冊になっている。
B5判、196ページ。定価2750円。
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