深紫外線LEDの技術を活用した空間除菌消臭装置「Aeropure」

静岡県清水町

　―緊急事態宣言解除後、すぐに「Aeropure」の導入を検討したとのことですが、検討に至った背景について教えてください。

　清水町担当者（以下、清）清水町は2020年6月1日から生徒の登校・登園が始まりました。これから気温が高くなり、教室の窓を閉め切ってエアコンを活用することを想定したときに「換気ができなくなる」というリスクがありました。エアコンを稼働させつつ感染対策を行わなければならないため、そのような製品がないかと町長の指示で調査を始めたのがきっかけです。

　―最終的に「Aeropure」の導入を決めた理由について教えてください。

　清　一番は、新型コロナウイルスの不活性化についての実績がある唯一の技術であったからです。日機装と宮崎大学医学部とが連携して、深紫外線LEDが新型コロナウイルスに対して有効性があると報道で知りました。当時は実証実験を行い新型コロナウイルスの不活性化に有効であると確認されたものがこの製品だけだったものですから、これが大きなポイントになりました。またメンテナンスフリーということで、設置後現場の先生たちに負担が少ないということも良かったです。受験シーズンのインフルエンザ対策にも役立つと考え、合計で約300台の導入を決め、公立・私立含むすべての教育機関を対象に、各教室に2台ずつ設置しました。

　―実際に使ってみていかがでしたか？

　清　幸い今のところ各施設でクラスターは発生していません。効果の検証はできませんが、教室の子どもからは「置いてあることで安心感がある」というような声が上がっていると聞いています。

　―1回で約300台の購入は思い切った投資だと思いますが、どうしてそこまで大きな決断ができたのですか？

　清　補助金を活用できたということも然ることながら、「子どものためになる投資が必要」と強く考えていたからです。将来の清水町を支えてくれる子どもたちに対して、「何か対策を取りたい」「快適に授業を受けることができる環境を何とかして整えたい」という思いが町長を始め、町全体にありました。

　―これからも感染対策は強化していく予定ですか？

　清　感染者数は日々変化しますが、油断しないようにやっていきたいと思っています。今後、国の補助金も活用して、さらに子どもが安心できる環境を作れるよう検討を進めていきます。

　問い合わせ＝日機装株式会社　電話03・3443・3756
　https://www.nikkiso.co.jp/