泣き神さまサワメ
20面記事横山 充男 作
よこやまようへい 絵
小学3年生のそうたは、すぐに泣いてしまう男の子。同級生からは下校時に、「弱むしそうた、泣きむし、なきた」などと言われている。<なきたじゃないよ!>。心の中ではそう言えるのに、口には出せない。泣き虫なのは弱虫だから? と考えてしまう。
そこでそうたは、「勇者みたいに強くなりたい」と願い、家の近くの神社に行く。神社には、「泣きたいのに泣くことができない」サワメという少女の姿の「泣き神さま」がいた。
そうたとサワメは、弱虫を直す代わりに泣き方を教えるという誓いを立てる。約束を破ったら、そうたは石になり、サワメは泡になって消えるという。
そうたとサワメは願いをかなえることができるのか…。(小学校中学年から)
(1430円 文研出版 Tel03・3814・5187)