統計検定、高校教員は1年間無償に
13面記事 日本統計学会と統計質保証推進協会は4月1日から来年3月末まで、「統計検定」の受験料を高校教員に限って無料にする。統計教育が充実される高校の新学習指導要領の実施を前に、教員研修に役立ててもらおうと無償提供を決めた。無償にするのは全国230の指定会場で実施されるCBT(コンピュータテスト)方式の試験で、3級と2級が対象。3級は数学Iの「データの分析」、情報Iの「データの活用」の内容で構成している。2級はその発展的内容に加えて、指導上必要な大学初年次レベルの基礎知識の理解度を測る。
令和4年度から始まる高校の新学習指導要領では、数学、情報を中心に、統計データの活用やデータサイエンスの内容の拡充が図られ、令和6年度実施の大学入学共通テストにも反映される予定だ。しかし、これまで高校では統計教育の蓄積が乏しく、教員の指導力の育成が求められているという。
受験の申し込みや問い合わせは「統計検定」のウェブサイトから。