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コロナ時代に考えたい学校問題【第160回】

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中学生へわいせつ行為、相談を受けて

 保護者からの相談が舞い込んだ。中学生の息子の件で、「謝罪したいと校長から連絡が入ったので驚いて」という。
 詳しく聞くと寝転んでいた息子の隣のクラスの担任が股間を握ってきたというのである。それを見ていた友達がアンケートに書いてあった為に発覚した。
 その保護者は他の保護者にも連絡を取り、いろいろと調べると、その教員は2年毎に転勤しているとか、部活での暴言であるとか、息子への行為を裏付ける情報が入りだしたと言うのだ。
 来訪した校長と本人に対面すると、平身低頭に謝罪する校長とは対照的に本人は謝罪を一切しない姿にあきれてしまったとのことだった。
 さて、これが事実の場合、どのように行動すればよいのだろうか。教育委員会に話しても具体的な手は打たれないだろう。議員に話しても本人には届かない。そこで、説明を頻繁に求めて、監視してるぞと言う強いメッセージを出し続けてはどうかと提案した。そうした性癖があっても、証明できなければ、野放しになるからだ。こうした教員を合法的に辞めさせられないのだから、不祥事はなくならない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題