特別企画展「丈夫なからだで病を防げ!~健康づくりと感染症予防~」
13面記事(左)ポスター「皆さんの栄養週間」(昭和24年)、(右)「健康漫画カルタ」(昭和16年)
3月13日より開催
昭和館
昭和館(千代田区)は今春、特別企画展として「丈夫なからだで病を防げ!~健康づくりと感染症予防~」を開催する。
同館は昭和10年頃から昭和30年頃までの国民生活上の労苦について、歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、次世代の人々にその労苦を知る機会を提供する国立の施設。東京方面の修学旅行や社会科見学、校外学習の訪問先として知られる。
同展では昭和における「健康づくり」をテーマに、厚生事業とその歴史、それにまつわる体力向上、栄養事情、感染症対策などに関わる資料を紹介。
展示内容は
・戦時体制と健康政策
・健康を求めて~運動・栄養・生活の工夫~
・占領期の健康政策
―の時代ごとの3つのテーマを中心に、厚生省創立の背景や未成年者の体力向上と結核予防を目的に制定された国民体力法、栄養改善運動など、関連するポスターや体力章検定証などの実物資料を通して当時の様子を学ぶことができる。
また、結核や発疹チフス、痘瘡等の感染症を防止するために行われた検疫や消毒の実施、集団予防接種など、昭和期の対策についても学べる。
新型コロナウイルス感染症のまん延により、世界中が感染対策に追われる昨今、昭和の時代に感染症の猛威に立ち向かった人々の姿を見ることで、現代を生きる私たちに大きな示唆を与えてくれるだろう。
3月27日(土)には、紙芝居師による戦中・戦後の感染症予防に関する教育紙芝居の上演イベントも開催される予定。
会期は3月13日(土)から5月9日(日)まで。入場無料。ただし常設展示のみ有料(高校生以上)。
問い合わせ=昭和館電話03・3222・2577
開館時間(10時~13時30分)(14時~17時30分)※2部制でいずれも入館は30分前まで
URL=https://www.showakan.go.jp