GIGAスクール実現する学びとは
7面記事東京書籍刊
東京書籍はこのほど、「GIGAスクールで実現する新しい学び―1人1台環境での学力向上と全職員でのオンライン学習」を刊行した。全国各地の小・中学校でタブレット端末の整備が着々と進んでいる。「GIGAスクール元年」とも呼ばれる来年度に向け、参考にしたい一冊だ。
本書は全4章。第1章では、監修を務めた赤堀侃司・東京工業大学名誉教授、堀田龍也・東北大学大学院教授、久保田善彦・玉川大学教職大学院教授による解説を収録している。情報教育に詳しい研究者3人が、ICT活用を含め、これからの学びの在り方などについて触れている。
第2~4章までは、学びを止めず誰一人取り残さない茨城県つくば市のICT教育の取り組みを中心に紹介。本書では、同市立みどりの学園義務教育学校の実践事例が多数を占める。
新年度から本格的にスタートするGIGAスクール構想を見据えると、特に参考にしたいのは第4章「1人1台環境で実現する新しい学びの実践事例」の内容。同校の毛利靖校長による開校1年目から全教職員が取り組んだパソコン1人1台でのICT活用の成果報告を皮切りに、全38事例を紹介している。「グループ1台」「1人1台」などの形式に加え、「学習活動」(学年・教科)における「ICT活用のねらい」や「学習の流れ(導入・展開・まとめ)」が「授業中のエピソード」と併せて詳しく書かれている。
A4判、96ページ。定価1600円(税込み)。
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