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デジタル教科書本格導入に保護者の46%が賛成

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民間調査

 デジタル教科書の令和6年度以降の本格導入に賛成する保護者が4割を超えることが、民間のインターネット調査サービス「日本トレンドリサーチ」のアンケート調査で分かった。賛成派では導入に当たり、紙の教科書との併用を適切とする意見が最も多かった。
 調査は1月31日から2月1日、男女各600人の計1200人を対象に行った。
 デジタル教科書の本格導入に「賛成」は38・3%、「反対」は17・7%、「どちらとも言えない」は44・0%だった。
 賛成の回答理由では「教科書の量の多さが問題で肩凝りや腰痛などの健康被害が出ているため」(10代女性)、「文字情報・図画情報などはデジタルリソースとの相性が良い。頻繁に改訂が必要であれば、紙媒体で行うより効率的かつ省資源・省コストにつながるから」(60代男性)などが寄せられた。
 一方、反対する人からは「目の健康への影響を懸念する」(50代男性)、「通信トラブルがあった場合、使用できないから」(40代男性)、「紙の教科書の方がじっくり勉強する時間がつくれると思うから」(30代女性)などの回答があった。
 事前調査で中学生以下の子どもがいると回答した193人に限定して集計すると、「賛成」は46・6%、「反対」は22・3%で、いずれも多くなり、「どちらとも言えない」は31・1%と少なくなった。
 文科省の検討会議が先月末に公表した中間まとめの骨子案では、デジタル教科書と紙の教科書の関係について、

 ・全てデジタルに置き換える
 ・全てまたは一部の教科で紙とデジタルを併用
 ・一部の学年または教科でデジタルを導入
 ・設置者ごとに選択
 ・全ての教科でデジタルを主な教材として使用し、必要に応じて紙を使用

 ―の5案が示されている。
 調査では、デジタル教科書の本格導入に「賛成」と回答した460人に、5案のうち最も適切だと思うものを尋ねた。最多となったのは「全て、または一部の教科で紙とデジタルを併用」(42・2%)で、次いで「全てデジタルに変更」(27・8%)だった。

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