日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

教員採用、倍率低下進む 自治体間の差も依然大きく

3面記事

教員志望

 昨年度実施された全国の教員採用試験で、採用倍率が3・9倍と前年度の4・2倍から0・3ポイント減少した。受験者数は13万8042人で、前年度より1万423人減った。調査した文科省では、大量退職に伴う採用者数の増加の影響が大きいとしている。
 学校種別でも小学校は2・7倍(前年度2・8倍)、中学校は5・0倍(同5・7倍)、高校は6・1倍(同6・9倍)と、いずれも低下した。
 受験者の内訳を見ると、既卒者の割合が減っており、小学校では61・6%だった。文科省では民間企業の採用が好転していることから、「講師を続けながら試験に再チャレンジする層が減っていることが主な理由」だとしている。
 自治体間の差も変わらず大きかった。
 小学校で倍率が高かったのは高知県(7・1倍)、神戸市(6・1倍)、鳥取県(5・5倍)の順で、低かったのは佐賀県・長崎県(1・4倍)、北九州市(1・5倍)、富山県・福岡県(1・6倍)だった。
 採用者に占める民間出身者は3・8%と前年度の4・0%からさらに減っていた。

教員志望

連載