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文科省のデジタル教科書検討会議が中間まとめ骨子

3面記事

文部科学省

 児童・生徒が使う「学習者用デジタル教科書」について、令和6年度の本格導入に向け、効果的な活用方法などの議論を続けている文科省の検討会議は1月27日、中間まとめの骨子案を公表した。
 骨子案ではデジタル教科書の利点として、画面に書き込む内容を簡単に直せるため繰り返し試行錯誤できることや拡大表示が可能なこと、通学時に教科書を持ち運ぶ際の負担が軽減されることなどを改めて示した。
 現在はデジタル教科書の活用に関する実践が少ないことから、来年度に小学校高学年と中学校全学年を対象に行う実証研究を踏まえ、児童・生徒や教員が使用しやすい標準的な機能に加え、デジタル教材との連携などについて全国規模での検討が必要とした。
 また、デジタル教科書の導入により教員の指導力に差が生じないよう、大学の教員養成課程、教委や学校内で行われる研修で指導力の向上を図る必要性に触れた。
 検討会議は本年度中に中間まとめを示す見通し。

文部科学省

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