高校段階の学習動画などを制作・収集して高校生らに提供している「SpesDen」（東京・文京区、久保山皓平代表取締役）がスマートフォンなどにダウンロードして使えるアプリを公開した。従来は、動画共有サイトから視聴する仕組みで、関連動画など学習とは無関係の情報が入ってくることが課題だった。新しいアプリでは、不要な情報を省き、学習に集中できる。利用料はかからない。
　久保山さんは、東京大学工学部出身。高校段階の数学を手始めに動画をまとめ、「okedou」（https://okedou.app/）の名で公開するとともに、学習用語を解説する「okedic」を整備して生徒の独学を支援してきた。学校休業が続いた昨年は、文科省の学習動画公開サイトでも紹介された。久保山さんは、財務省勤務を経て起業した。
　新しいアプリの名は、「okke」。これまで制作・収集してきたコンテンツを整理し、学習に集中できるようにした。数学では基礎から、個別大学の入試問題の解説までを用意し、国語や英語のコンテンツも増やしている。他に、学習方法などを紹介するサイトも設けており、それも閲覧できるようにした。教員が生徒に紹介して自習を促すといった利用も想定している。