亀井　明子　監修・著
自己管理の力を養う入り口に

　食品やレシピの写真が非常にきれいで、思わず引き込まれる。
　スポーツ好きな子どもにとって、うれしくてためになる食の本が出版された。
　本書は、今子どもたちに伝えたいスポーツ栄養の基本とレシピを、読みやすくまとめた一冊である。学校や家庭に置き、常に活用したい。
　監著者は信頼できる実績を持つ。長年にわたりトップアスリートからジュニアアスリートまで、栄養サポートを行ってきた国立スポーツ科学センター栄養グループ先任研究員であり、公認スポーツ栄養士である。
　第１章では、Ｑ．部活動がある日と休みの日　食事の量を変えた方がよいの？　Ｑ．試合の前日に食べた方がよいものは？　など、知りたい内容を、Ｑ＆Ａ方式で解説している。
　第２章は、スポーツ栄養の基本についてである。子どもが自己管理するための内容が満載であり興味深い。
　自分に必要なエネルギー量や、試合前後の食事、競技別に取りたい食品や献立例も掲載されている。
　第３章では、朝ごはん、お弁当、夕ごはん、補食等、おいしくて簡単に作れるジュニアアスリートのためのレシピを、２０点紹介している。
　全てにエネルギー量と主な栄養成分を掲載。用意しやすい材料で、簡単に作れる点も魅力である。
（１９８０円　少年写真新聞社）
（谷　智子・高知市教育委員会委員）