企業の雇用維持支援、文科省が企業と教育現場をつなぐ求人サイト開設
2面記事文科省
文科省がコロナ禍で苦境に陥るなどした民間企業の雇用維持を支援するため、企業と教育現場をつなぐ「学校雇用シェアリンク」を始めた。同省ホームページに専用のサイトを開設。学校関係者からの求人情報を登録し、企業にその情報を提供する仕組みだ。
求人情報はどの校種でも出せる。学校・教委と企業の間で組み合わせが成立すれば、出向や人事交流、兼業・副業などの形で学校に勤務してもらう。
文科省は直接関与せず、それぞれの人事担当者に勤務条件の調整や選考を任せる。シェアリンクサイトの教委・学校向けフォームでは、募集する仕事内容や勤務形態、勤務時間、報酬の目安などの記入を求める。随時採用や4月採用など、採用時期は問わない。
雇用のシェアには企業の専門分野や経験を生かした学校への支援が期待できる。
同省では、
・企業勤務経験を生かしたキャリアアドバイザーやキャリア教育の講師
・学校のICT活用のサポーター
・英語学習のアシスタント
―などを想定している。他にも、学校の働き方改革でこれまでも募集してきた教員の一般の業務支援や授業補助などの仕事もある。
企業の雇用維持の支援については萩生田光一文科相が昨年末、コロナ禍で利用者が大きく減った国内航空会社の客室乗務員を、学校に勤務してもらう考えを示していた。