重要文化財「明智光秀覚条々」（天正10年＜1582＞）6月9日　永青文庫蔵　※12月22日（火）～2021年1月31日（日）期間限定展示

　永青文庫（東京都文京区）では、「令和2年度冬季展　財団設立70周年記念　新・明智光秀論―細川と明智　信長を支えた武将たち―」（共催＝熊本大学永青文庫研究センター、熊本県立美術館）を1月31日（日）まで開催している。
　足利義昭に仕え、のちに織田信長に重用された明智光秀は、主君を同じくする細川家初代・藤孝と親密な間柄だったため、細川家の文化財を管理する永青文庫には、信長が光秀や藤孝に宛てて出した書状など光秀の動きを示す数多くの史料が伝わっている。一向一揆との対決や信長を裏切った荒木村重討伐、丹後支配などの場面でふたりが常に連携し行動したことが史料よりうかがえる。
　本展では最新の研究をもとに、光秀の最初期の活動実態や織田政権下での軍事的手腕、盟友・藤孝との協働、本能寺の変の意義を歴史資料から読み解き、「謀反人・光秀」のイメージを覆す、先進的な智将としての新たな人物像を提示する。加えて、細川忠興に嫁いだ光秀の娘・玉（ガラシャ）の波乱に満ちた生涯も関係史料から紹介する。

【展覧会概要】
　・名称＝「令和2年度冬季展　財団設立70周年記念　新・明智光秀論―細川と明智　信長を支えた武将たち―」
　・会期＝2020年11月21日（土）～2021年1月31日（日）まで　※休館日は月曜日（ただし、1月11日は開館、1月12日は休館）、年末年始（12月28日～1月8日）
　・会場＝永青文庫（東京都文京区目白台1―1―1）
　・開館時間＝10時～16時30分（入館は16時まで）

美術館公式サイト
　http://www.eiseibunko.com/