大学入試センターは6日、本年度実施する大学入学共通テストでの新型コロナウイルスの感染予防対策を示した。
　試験場で、せきや発熱・体調不良を訴えた場合の対応などを明記した。大学や高校などの関係団体に通知した。
　試験当日にせきや発熱の症状を訴えた受験生はチェックリストで新型コロナウイルスの症状の有無を確認する。症状がある場合は追試を案内するが、該当せず、受験生本人が希望すれば、別室受験も認めることとした。
　チェックリストでは「（体温が）37・5度以上ある」「息苦しさがある」「強いだるさがある」から1項目以上、「味を感じない」「においを感じない」「せきの症状が続いている」などから2項目以上に当てはまれば追試の対象にする。
　無症状ながら、保健所から濃厚接触者と伝えられた受験生への対応も示している。自治体によるPCR検査で「陰性」とされたり、受験日当日も無症状だったりした場合には、別室で受けるのを条件に受験を認めた。
　試験場での感染予防対策としては、昼食時を除き、受験生にマスクの着用を義務付ける。持っていない場合は入口で配布するという。換気は1科目終了ごとに、約10分以上は開放することが望ましいとしている。