小・中の学校図書館授業支援例で書籍
11面記事少年写真新聞社
(株)少年写真新聞社はこのほど、「主体的な学びを支える学校図書館―小学校・中学校の授業サポート事例から」を刊行した。著者は、和田幸子・千葉県袖ケ浦市立昭和小学校学校司書。20年以上、市内の小・中学校で活躍しているベテラン学校司書だ。
現在、学校図書館の役割はますます重要になっている。以前は「本の置き場所」「静かに本を読む部屋」というイメージが強かった。しかし、図書資料を授業などで活用する「学習センター」、情報を集めて疑問を解決する「情報センター」として学びのキーステーションになりつつあるという。
「子どもの『生きる力』を育てる上で学校図書館を役立ててほしい」。そんな著者の思いから、本書では小・中の学校図書館の支援によってより充実させた授業や活動などを、数々のワークシートと共に紹介。全24例。例えば、第2章「主体的な学びを育てる授業支援 小学校編」では、自分だけの「生き物ブック」を作る3年国語、6年の総合的な学習の時間で引用・参考資料をきちんと明記しながらマイ卒業論文を作成する取り組みなどを紹介している。
この他、公共図書館や博物館、地域との連携なども扱っている。「自分の学校は図書資料が少ないけどどうしよう…」と悩む学校司書、「どうやって授業で学校図書館を使えばいいの?」と考えている教師へのヒントにもなりそうだ。B5判、136ページ。定価2200円(税込み)。
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