保護者による支援重要 臨時休業中の家庭学習
2面記事民間調査
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは10日、新型コロナウイルス感染症による臨時休業が教育に与えた影響を、各家庭の経済状況を踏まえ分析し結果を公表した。臨時休業期間中の家庭学習の補助として、オンライン教育よりも、保護者による支援の方が学習時間を長くする効果があったとしている。
この調査は、多くの学校で臨時休業が明けた6月8~12日にかけて、オンラインで実施。小学生から高校生の子どもがいる2千世帯を対象とした。
休業期間中の1週間の平均勉強時間は24・2時間。オンライン授業がある場合は24・3時間、動画・音声教材がある場合、23・6時間と平均と大きく変わらなかった。
一方で、保護者が勉強を見てあげられている場合は、28・1時間と、平均より3・9時間多かった。勉強を見ている家庭は、両親の学歴が高いケースが多いと指摘した。
今後必要となる支援策として、オンライン教育の質を高めることを挙げた。併せて、メンタリングやコーチング、フィードバックなど、子どもたちの内面の支援も重要だとした。