特別支援学校の教員 免許保有率が上昇
3面記事 昨年度、特別支援学校に勤務していた教員のうち、自分が担当する障害種の教員免許状を持っている教員の割合は83・0%で前年度より3・2ポイント上昇したことが文科省の集計で分かった。保有率は上昇傾向にあるが、文科省は都道府県教委などに対し、免許状保有率を高めるよう求める通知を出した。
調査対象の教員は6万9508人。このうち、自分が担当する障害種の免許状を保有している教員は5万7719人だった。前年度の保有率は、6万8667人中5万4810人の79・8%だった。
特別支援学校の新規採用教員のうち、当該障害種の免許状を保有している割合は、3251人中2616人で80・5%だった。前年度より4・4ポイント増えた。こちらもおおむね増加傾向にある。
各障害種のうち、最も所持率が高かったのは、知的障害教育で86・0%。次いで、肢体不自由教育(83・9%)、病弱教育(79・8%)、視覚障害教育(65・3%)、聴覚障害教育(57・8%)となった。
設置者別の保有率も調査した。公立校は83・0%、国立校は86・3%、私立校は75・7%だった。