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コロナ時代に考えたい学校問題【第64回】

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新しい仕事を始めるにあたって

 ここに来て、かなりのプレッシャーを感じ始めている。周りの期待への自分の対応力、すなわち自分力への問いと言ってもよいだろう。
 両手を超える役職と新たな仕事が始まろうとしているというか、始めているからだ。
 それも名誉職ではなく、自らがリードするものとなっている。これまで多少の事では動じなかったが、その内実を考えるとやや気が重い。
 こうしたときは、どうやって乗り越えるか。思案をしてもスッキリとはならない。

 私はよく講話で「不器用な為に、一生懸命はやれないが、誠実に丁寧に一つ一つやることは出来る」と説明してきた。まさにそれが今である。
 こうした判断の多くは、自己の内側から瞬時に湧き出る感性によるものだと思える。それは頭脳というよりも、命で判断をしているようなものだ。
 重なるときは、様々に重なるが、これ程までに大きな船出はなかった。目指すべき新大陸への期待もあるが、その前に待ち受ける試練は、経験値を遥かに越えるであろう。そのほとんどが未開拓の分野であるのだから、ある意味、繊細にして大胆な大いなる楽観主義で進むしかないと腹を決めた。
 そのノンフィクションは、このコラムでご紹介していきたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題