進む「GIGA構想」先月から授業で端末活用 愛知県岡崎市
1面記事 情報端末を児童・生徒それぞれが1台ずつ使えるようにする「GIGAスクール構想」が各地で進んでいる。愛知県岡崎市では8月25日から小学校6年生と中学校全学年で1人1台の活用が始まった。このうち、市立新香山中学校は、学級担任を務める教員が生徒に、「MYタブレット」を手渡し、その模様を公開した。さっそく授業で活用している。
同市では1月に「岡崎版GIGAスクール構想」を発表した。児童・生徒にはそれぞれ、マイクロソフトのアカウントを発行し、同社のアプリケーションを自分の名義で利用できるようになるという。引き続き、小学校5年生以下にもiPadを貸与していく方針だ。
全国では4・9人に1台
文科省は8月28日、今年3月時点で学校教育情報化の状況を調べた結果を公表し、教育用コンピュータは、1台当たりの児童・生徒数が前年の5・4人から4・9人となり、普及が進んだことが分かった。
都道府県別では引き続き、佐賀県での普及率が最も高く、1・8人に1台だった。最低は千葉県で6・6人に1台だった。
この調査では、教育用コンピュータについて、主に教育用に利用しているコンピュータと定義し、教職員が主として校務用に利用しているコンピュータは含めていない。小・中学校、高校、特別支援学校と、それに類する公立学校の状況を調べた。
既に1人1台体制となった自治体も明らかにした。佐賀は、県と武雄市で達成。東京でも渋谷区、荒川区、桧原村、奥多摩町、三宅村、御蔵島村、青ヶ島村で実現している。千葉でも長南町、御宿町で1人1台を実現した。