「学校の木っておもしろい!―見て さわって あそんでみよう―」やすらぎの森実行委員会
10面記事 やすらぎの森実行委員会(川崎市麻生区)は、昨年度創立50周年を迎えた川崎市立南百合丘小学校の記念事業の一環として、校内の森の樹木を説明する冊子「学校の木っておもしろい! ―見て さわってあそんでみよう―」を発行した。
「やすらぎの森」と名付けられた校内の森には120種類を越える木々が育ち、児童の自然観察などの場となっている。冊子は、校内の70種類の樹木について、小学生向けに1種類ずつ丁寧に解説した「ネイチャーカード」をまとめたもの。
カードには、知識だけでなく、いろいろな角度から「木」を感じてほしいという願いから、木の特長だけでなく、葉や花、実などを使った遊び、昆虫などの生き物とのつながり、風習や伝承、ふしぎと思うことをはじめ、人と木が共存してきた歴史など幅広い内容が書かれている。子どもたちは興味のあるカードを自由に手にとって、授業や遊びの中で使っている。
本冊子では、昔石けんとして実を使った「ムクロジ」や葉にキズをつけると黒くなり、葉書にもできる「タラヨウ」など、子どもたちと一緒に植樹した珍しい木も取り上げている。子どもたちが木と触れ合い、「木っておもしろい」と感じる体験を通して、自然への造詣を深めるきっかけとなる一冊だ。
【概要】
「学校の木っておもしろい!―見て さわって あそんでみよう―」(高柳 芳恵 写真・文、串田 桂子 企画、景山 茂 編集)
A4版・120頁 定価1、700円
問い合わせ=やすらぎの森実行委員会 Tel080・6570・5520