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コロナ時代に考えたい学校問題【第35回】

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論説・コラム

ソーシャルディスタンスが難しい

 「ソーシャルダンス」はイメージしやすく基本があるが、「ソーシャルディスタンス」は人によって考え方はバラバラだと思えてならない。何故なら、家族や恋人は同じブースにいて濃密になっている。ここにはソーシャルディスタンスは存在しないのではないか。互いに感染する事を承知でやっている訳である。家族や恋人までも距離をあけるのはいかがなものかと言うことだろうか。その事を誰も指摘はしないし咎めない。
 若者は、そんなにおどおどするなよ!と言わんばかりに以前よりも顔を近づけて話しているようにさえ感じられる。これってソーシャルディスタンスの例外なのだろうかと聞きたくなる。
 ソーシャルディスタンスを叫ぶのならば、家族でも恋人でも今しばらくは我慢をして当たり前を徹底すべきではないだろうか。ソーシャルディスタンスは学校でも様々になっている。ようは曖昧なのである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題