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コロナ時代に考えたい学校問題【第34回】

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論説・コラム

「教え子」を騙る

 人を騙して利益を得る事はしてはならないことですか?
 「売れて儲かれば何でもする」という輩が増殖しているように思える。

 造り笑顔のぎこちなさ、期間限定とか、早い者勝ちとか、数に限りありと人をあせらせ、陽動して購入したり勧誘したりする手法を使いこなす輩があちこちにいる。

 講演で聞いたことをパクって自分が考えた事のように脚色して話しコンサルとして成功している振りをして、相手をたぶらかす輩もいる。

 共通するのは、善良ぶり、支援者の振りをして近づく巧妙さにある。教師は善良ゆえにこうした罠に掛かりやすい。私も何度も仕掛けられた。
 中には「忘れたんですか?先生の教え子ですよ」という話もあった。しかし、アルバムを見ても該当者はいない。本当の担任がこの事を知ったらさぞや悲しい事だろう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題