奈良教育大学は７日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、学生や留学生の修学を支援するための「緊急学生支援金」を設置した。第１次の受付期間として、６月３０日まで寄付を募っている。
　同大では緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されて以降、キャンパスへの立ち入りを全面禁止としてきた。
　学生たちはオンラインなどで授業を受けているが、課外活動の中止や各種実習の延期、子どもとの交流が絶たれるなどの影響を受けている。アルバイトができずに生活が困窮する学生もいる。
　加藤久雄・同大学長は発表したメッセージの中で、「本学は、学生の健康を守り、学修の機会を保障することに全力で取り組んでいるが、限られた財源の中では満足な支援が困難な状況」と説明する。
　個人または法人・団体名義で１口千円から申し込める。同大は２口以上の協力を呼び掛けている。
　寄付金については、所得税控除など税制上の優遇措置を受けられる。
　詳細は同大ウェブサイト（https://www.nara-edu.ac.jp/general/kinkyu_kikin.html）へ。