新型コロナ感染防止 学習塾の75%でオンライン授業
3面記事学習塾協会調べ
公益社団法人全国学習塾協会が4月中旬に行った調査で、75%の学習塾が新型コロナウイルスの感染防止の一環でオンライン授業を導入しているか導入予定であることが分かった。
調査は4月14日から19日にかけ、全国の76の学習塾事業者を対象に実施。回答した事業者の運営している事業所(塾)の数は「1事業所」が52・6%、「2~10事業所」が26・3%、「11~50事業所」が14・5%、「101事業所以上」が6・6%と、個人塾を運営する事業者が多かった。
オンライン授業の実施状況について尋ねると「すでに導入している」と回答した事業者は53・9%、「導入する予定」と回答した事業者は21・1%と、75%がオンライン授業を実施または実施する予定だと回答した。「検討中」と回答した事業者は18・4%、「導入の予定はない」と回答した事業者は6・6%だった。
事業者がオンライン授業を開始した時期は「4月」は48・8%、「3月」は24・4%、「1月以前」は26・8%。
同協会はこの結果に対して、約73%の事業者が新型コロナウイルスの感染拡大を受け3月や4月の導入に臨んだと見ている。
オンライン授業の導入を検討している事業者からは「遠隔地からの入塾希望者にもより柔軟に対応できる可能性がある」「端末代金や通信環境整備や映像編集等の経費の負担が大きい」といった意見が挙がった。
調査時点で導入の検討にとどまっている事業者や、導入する予定がないとする事業者は「オンライン授業に詳しい先生がいない」「低学年への対応、授業料を正規通りもらうか」などの課題を指摘している。