文部科学省通知 家庭学習の内容「十分な学習内容の定着」なら、授業から省略可能
1面記事 文科省は10日、新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業に伴い、児童・生徒による家庭学習を学習評価の対象にできるとの見解をまとめ、都道府県教委などに通知した。併せて、各校の校長は、家庭学習の成果が十分だと判断した場合、教育活動再開後にその指導内容を授業から省くことができるとしている。
家庭学習の評価に当たっては、「ワークブックや書き込み式のプリントの活用」「レポートの作成」「ノートへの学びの振り返りの記録」「登校日における学習状況確認のための小テストの実施」などを例に挙げている。
家庭学習の内容を授業から省く扱いとする条件としては、「十分な学習内容の定着が見られ、再度、指導する必要がない」などを挙げている。
同時に、一部の児童・生徒がその学習内容について定着が不十分な場合は、個別に補習を行ったり、追加の家庭学習課題を出したりすることが必要だとしている。
通知名は「新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業等に伴い学校に登校できない児童生徒の学習指導について」。ホームページに掲載している。
家庭学習の実施に関しては、「指導計画等を踏まえながら、主たる教材である教科書に基づく家庭学習を課すことが求められる」と要請している。