ラジオ体操コンクールに取り組む効果 4年連続入賞の秘訣
6面記事敢闘賞受賞 「咸新小学校 6年生」
敦賀市立咸新小学校
全国の小学生の体力づくりに貢献することを目的に、かんぽ生命(東京都千代田区、代表執行役社長 千田哲也)が主催する「全国小学校ラジオ体操コンクール」。
毎年応募し、4年連続敢闘賞を受賞している福井県敦賀市立咸新小学校によると、コンクールには体力づくりだけではない副次的な効果もあるという。
同校がコンクールへの応募意欲を高めたのは、試みを始めた最初の4年生が、6年生の時に初めて入賞したことだ。
続けるうちに下の学年が感化され、「先輩より良い賞を取りたい」と意欲を高め、子どもたち自身の意志で毎年参加を決めて、今では5・6年生が本コンクールに参加する伝統になったという。
道徳の「6年生の責任」という題材では、下級生にラジオ体操を教えることを「自分たちの責任」として6年生自身が選び、4・5年生を指導している。
6年生になると自然にスイッチが入り、子どもたちの発案で、ラジオ体操を学校行事で発表したり、卒業式では「伝統を引き継ぎます」と宣言するなど、「ラジオ体操を頑張ることに自負があるのが伝わる」と担任の水戸秀昭教諭は語る。「一生懸命になるのは良いことだ」と6年生が身をもって示し、下級生が継承しているという。
また、単学級でクラス応募しているため、1つの目標に対してベクトルが同じ方向になり、一致団結した学級づくりに役立つ。毎年の入賞を周囲から褒められて自信となり、子どもたちの行動面にも好影響が出ている。
同校は2021年3月に閉校予定。4・5年生は、歴代の先輩が受賞した敢闘賞を超える賞を目指して、本コンクールに取り組みたいと意気込んでいる。
第7回の応募受付開始は6月1日だ。
全国小学校ラジオ体操コンクール特設サイト https://radi-con.jp/