生徒指導~小学校段階での考え方~【第140回】
NEWS感染症に対処する
新型コロナウイルスに対応できる自信のある教師は何人いるだろうか。ノロウイルスは飛沫で感染する為にその処置は塩素系消毒液を用いる必要がある。ポイントは、現場を想定して練習する事である。避難訓練や不審者対応はするだろうが、こうしたウイルス対策の訓練は養護教諭にお任せの傾向が強いのではないだろうか。
こうした対応や判断は、普段からのチーム力が試される。勿論、最後は校長の判断だが、その要素を揃えるのは誰かとなると全職員である。中でも全校を把握している副校長等、養護教諭や栄養士や事務長など一人職からの情報が重要である。
生徒指導主任は担任を兼務していることが多いため、二次対応の指揮を執る事が望ましい。
よく、プリントや器具を説明して「宜しくお願いします」で説明したとすることがある。実効性の極めて薄い内容のお知らせで終わらせるのでは、本番では動けない。
平常時に本番を想定する。本番には冷静に平常時の訓練を応用して対処する事が必要となる。
給食の配膳の時に突然子どもが吐いたら貴方は適切に対処できるか。あるリゾート施設は、2日に1度職員の避難訓練をしている。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)