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生徒指導~小学校段階での考え方~【第118回】

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メインスタジアムは完成したが

 生徒指導は全教育活動へ波及し、様々な課題解決を成すものである。よって倫理観にベースを置かないと対症療法的になりかねないので注意したい。

 私は足元をしっかり見つめて、今できることを具体的に即、実行することが、生徒指導と考えて行動してきた。なぜなら、思っても、気付いてもやらない、やれない人がほとんどだからである。
 生徒指導とは、「成すべきことを成す行動」である。よって、行動を促すというレベルではなく、ともに行動するレベルにならなければいけない。師弟同行の師とは、親であり、目上であり、時には幼いものであり、そして教師を職としているものである。

 いよいよオリンピック、パラリンピックのメインスタジアムが完成した。多くの人々に夢と希望を与えてくれるだろうと期待をしている。しかし、忘れてならないのは、そのために取り壊された膨大ながれきはどこへ行ったのか聞かれたら、あなたは堂々と子どもたちに答えられるか。
 それは確実に母なる地球に埋められていく。地球は喜んでいるだろうか。今日も多くの老朽化して不用となった膨大ながれきはどこかに埋められる。こうした都合の悪いことを誰も教えない教育でよいのだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~