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(PISA2018)情報機器の授業利用 加盟国最低

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デジタルで学習少なく

 調査対象校と生徒に、質問紙調査も実施した。携帯電話、タブレット端末、スマートフォンなどのデジタル機器の利用状況を尋ねたところ、日本は授業での機器使用率がOECD加盟国で最下位だった。「国語」で利用しているのは14%(OECD平均44・5%)、「数学」は7・8%(同37・8%)、「理科」は19%(同46・6%)だった。
 学校外でデジタル機器を使って学習する機会が少ないことも分かった。「勉強のためにインターネット上のサイトを見る」は「毎日」が2・0%、「ほぼ毎日」は4%、「週に1、2回」でも23・2%にとどまった。
 「コンピューターを使って宿題をする」では「毎日」は1・3%、「ほぼ毎日」は1・7%、「まったくか、ほとんどない」と答えた生徒が78・8%だった。これに対しOECD平均は「毎日」が8・8%、「ほぼ毎日」が13・4%、「まったくか、ほとんどない」は22・1%で、日本はコンピューターで宿題をする頻度が最下位だった。
 質問紙調査では学校の学習環境や無断欠席・遅刻の状況、いじめ被害経験なども聞いている。授業時間の比較では、日本は、週平均で国語が217分(OECD平均220分)、数学243分(同222分)、理科172分(同207分)で、掛ける時間に比べて得点が高く、生徒が効率的に力を付けていることが分かった。
 また、生徒の社会的・経済的な要因が成績に与える影響について、日本はOECDの平均を下回っており、家庭の環境要因が得点に影響する度合いは比較的小さかった。

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